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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第3章 青い時代(とき)の瞬き
キーコ・・・キーコ


学校をはなれてしばらくすると

オレは少し…また少し

自転車のスピードを下げた




よほどこわかったのか

カンナがオレの腰に回した手が

ちっともゆるまずに

ぎゅっとしがみついたままだから




『・・・』

『・・・~~』




背中には・・・カンナの耳、頬っぺたかな?

ぴったりとくっついた

温かい熱が伝わってくる





『大丈夫?』

『~~・・・』





『もう飛ばさないから(笑)大丈夫』

『・・・』




カンナはやっと話を聞いて(笑)

そっと…手の力をゆるめた







『人のいいやつ・・・』

『え・・・?』





『べつに…ほっときゃいいじゃん?』



あんな…泣き虫オタッキーなんかさ?(笑)







『でも・・・』






『余計な首突っ込んでさ

お前になんの得があるわけ?』





一々・・・皮肉っていうかオレは



カンナに本当に言いたい事が

正直上手く言えなかった





『なんで・・・あんな無茶するワケ?』






女の子なのにさ

ああいう…よろしくない

それも上級生に、食って掛かるとかさ

普通しないだろ?




下手すればさ…自分に害が



って言うか既に

自分がケガしてるしねコイツ




『べつに・・・理由なんかないよ』





『・・・』





『目の前に・・・見ちゃったから』




『・・・』




理由なんかない


あるとしたら〃ただそれだけ〃が理由






コイツは



カンナは・・・本当にそうなんだろうな




オレには考えられないけどさ
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