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乳房星(再リフォーム版)
第7章 さらばシベリア鉄道
(ボーッ、ボーッ、ボーッ…シュシュシュシュ…ゴトンゴトン…)

夕方6時50分頃、一行はシベリア鉄道の寝台列車『オケアン』号に乗って、ウラル山脈の向こうのヨーロッパを目指した。

『オケアン』は、ロシア語で『大洋』と言う。

5つの私は、施設長さんとなみさんと一緒に4人用のクペ(ブルートレインの2等寝台車にあたる車両)で過ごした。

ウラジオストクからモスクワまでの所要日数は7日間…

営業キロが9000キロ…

陸路だけでヨーロッパへ移動するのはホンマにくたびれるわ。

ウラジオストクを出発してから三日目の朝、列車はヴァイカル湖の付近にさしかかった。

(シュシュシュシュ…ボーッ、ボーッ…)

施設長さんは、5つの私にやさしく呼びかけた。

「よーくん、ほらみてみて、真っ白な雪に染まっているおっきな湖よ。」

ワアー、きれいだ…

真っ白な雪に染まっている湖畔だ…

5つの私は、雪景色に染まっているヴァイカル湖の風景をみてよろこんでいる。

「よーくんみてみて、湖のほとりに白鳥さんたちがたくさんいるよ。」

ワアー、白鳥さんだ…

白鳥さんがたくさんいる…

5つの私は、食い入るようなまなざしでヴァイカル湖の風景をながめている。

このあとも、私は窓に写っているシベリア平原の風景をながめて過ごした。

ウラジオストクを出発してから五日目の午後に、一行が乗っている寝台列車はウラル山脈を越えてヨーロッパ側へ入った。

一行は、8月21日頃に終点のモスクワに到着した。

その後、一行はモスクワから長距離列車に乗り継いでサンクトペテルブルグへ向かった。

サンクトペテルブルグに到着後、国際列車に乗りかえてフィンランドへ向かう予定であった。
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