この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳房星(再リフォーム版)
第119章 さよならさざんか
「ヨリイさん。」

ヨリイさんは、おたついた声でマァマに言うた。

「施設長さん、よーくんはまだきてへんの?」
「そうねぇ…」
「困ったわねぇ~」

ところ変わって、ツヤが行われた大ホールにて…

サイダンのもとに安置されている棺おけの中から女性の叫び声が聞こえた。

(ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!)

「ちょっと!!開けてよ!!開けてよ!!」

この時、マァマとヨリイさんが大ホールを通りかかった。

棺おけの中から女性の叫び声とフタをたたく音を聞いたマァマとヨリイさんは、ドリーマーの人に大急ぎで知らせた。

それから数分後…

(ギイギイギイギイ…パカッ…)

ドリーマーの人たちは、バールとトンカチを使って棺おけに固定していたクギをぬいた。

フタがひらいたのと同時に、下着姿のゆりこが起きあがった。

「ちょっと!!コレは一体なんやねん!!」

それをみたヨリイさんが、すっとんきょうな声をあげた。

「ゆりこちゃん…」
「えっ?その声は?」

はっとワレにかえったゆりこは、ヨリイさんに抱きついてワーワー泣いた。

「ゆりこちゃん…」
「ワーン、こわかった~」

それを聞いた出席者全員が大ホールへかけてきた。

女の子たちは、ゆりこが生きかえったとよろこんでいた。

ハンボク姿のマァマは、全身をブルブル震わせて怒っていた。

マァマは、右手に持っているハリセンでゆりこの頭を思い切りどついた。

「ゆりこちゃん!!」

(バシッ!!)

「いたーい!!」
「いたいじゃないでしょーがあんたは!!」

ハリセンでどつかれたゆりこは、頭がサクラン状態におちいった。

「えっ?ゆりこ…なんでドリーマーにいるの?」
「頭冷やしてハンセーせえや!!」
「ああああ!!」

マァマは、ゆりこの身体を投げ飛ばした。

その勢いでゆりこはサイダンに突っ込んだ。

(ガラガラガラガラガラガラガシャーン!!)

サイダンは、めちゃめちゃに壊れた。

下着姿のゆりこは、血まみれの状態で『なんでこなな目にあわないかんのよぅ~』と言うて泣いた。

翌日、けんちゃんの告別式が行われた。

けんちゃんは、ムエン仏の状態で市営の墓地にマイソウされることになった。
/574ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ