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乳房星(再リフォーム版)
第150章 ちいさい秋みつけた
12月9日の朝7時頃であった。

ところ変わって、ゆめいろ市の莉江子の家にて…

家の食卓に智江と時彦と莉江子と滋と芳美の5人がいて、朝ごはんを食べていた。

(ジリリリリン…)

電話のベルが鳴ったので、智江が出た。

受話器からボイスチェンジャーで変換された男の声が聞こえた。

男が時彦を出せと言うたので、智江は時彦に受話器を渡した。

時彦が受話器を持った時であった。

ボイスチェンジャーの男は、時彦に『ケーサツを呼んだらどないなるんかわかっとんか!?』と凄んだ。

ところ変わって、松山市米之野地区の山奥にある別荘にて…

(グォー!!グォー!!)

辺り一帯で、猛吹雪による恐ろしい風音が響いている。

別荘の居間には、溝端屋のダンナと田嶋組長と山岡と小林と番頭はんの5人がいた。

溝端屋のダンナは、ボイスチェンジャーを使って時彦をキョーハクした。

「オドレが世話していたイワマツヨシタカくんを預かった…返してほしいのであれば、ワシが出す条件をノムんだな…条件はただひとつだけ…温品のクソガキをここへ連れてこい!!…ただそれだけのことや!!…なんでつれてこなアカンかって…ワシが連れてこいといよんや!!…温品のクソガキをつれてくりゃそれだけでええねん…温品はキンシン中…ドアホ!!そんなんカンケーあらへんねん!!オンドレの娘のカレシがワシのかわいいシャテイを殺したんや!!温品のクソガキがわびに出ると言うまでわしらはなんべんでもサイソクするけん…覚悟しとけや!!」

(ガチャーン!!)

溝端屋のダンナは、受話器をガチャーンと置いたあと全身を震わせてワナワナと怒っていた。
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