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第9章 身体検査

「はい……」

カリスマモデルに顔を向けて、夏希が頷く。

憧れのカリスマにお願いされて断るわけにはいかないし、運命の人だと思っている黒岩の面子をつぶすわけにもいかない……もうされるがままに自分の身をまかせるしか選択肢は無いと悟ったのだ。

「ありがとう……いい子ね……」

夏希の頭をよしよしと撫で、夏希に優しく微笑んでから、カリスマが梨香とアイドルに「もう大丈夫、夏希ちゃんわかってくれたわ」と目で合図する。