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第16章 キャンピングカーの使い方

「今どきのローターは凄いんだよ……いろんなことができちゃうんだよ……」

黒岩がコードの先のベッドの下の床に置かれたコントローラーを何やら操作する。

「ちょっと買い物してくるから、その間ローターで楽しんでてね……俺が車を出たら、動き出すから……とっても面白い動きで夏希ちゃんを楽しませてくれるから……」

「無理無理無理……ほんとに無理……お願い……」

夏希が涙目になりながら必死に訴えるが、黒岩には予定変更するつもりはない。

「じゃあ行ってくるね、夏希ちゃん」

そう言い残して、黒岩は車を出てしまう……下半身にWローターを装着されて手足を拘束された夏希を残して無情にも車を出てしまう……。