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第16章 キャンピングカーの使い方

今度こそ止まったのかな？

さっき再起動した間隔を過ぎても動かないローターに夏希が心の中で祈る。

だがその夏希の祈りは通じなかった。

またもやあの「ピッ」という音、そしてまたまた違うパターンでの振動……夏希の花びらとクリ豆に当てられたローターはランダムに振動と静止を繰り返し、2個のローターそれぞれの振動パターンもランダムに設定されていて、夏希が予測するのは不可能なのだ……。

もうやめてっ！　意地悪しないでっ！

そう叫びたい夏希だが、それはできない……夏希にできるのは、声を押し殺して悶え泣くことだけなのだ……。