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第6章 運命の人？

夏希も黒岩に従う……されるがままに黒岩に従う……黒岩に見つめられ低い声で囁かれると、なぜか抵抗できないのだ。

「じゃ、ここから別行動で」

梨香のご奉仕に目を細めている桜木に軽く手をあげてから、黒岩がリビングを出て玄関のドアも開ける。

黒岩にリードをひかれて無人の廊下に出た夏希は四つん這いになる。

無意識に体が動いてそうしてしまったのだ。

「おっ……優秀なマゾ犬さんだね……これは楽しみだ……」

こんなことをしているとは思えない満面の笑顔で、黒岩が四つん這いになった夏希の顔を見る……上気してピンク色になっている夏希の顔を見る。

この娘は絶対手放せない……黒岩がそんな決意をしているとき、夏希も「黒岩さんと出会ってこーゆー関係になるのが私の運命だったのかも？」と思い始めていた……。