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あの時、あのBARで
第2章 BAR・Remembrance
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「私たち夫婦だけじゃなく、バーテンさんとも運命の糸で繋がれているようだわ。
そうだ、シャンパンのボトルをお願いできますか?もちろん、グラスは3つで」
ね?と雅也に同意を求めると、あの時と逆にね、と肯きを繰り返した。
「あの時、僕たちのためにワインを開けてくださったお礼と、今夜の再会に」
にっこりと微笑みバーテンがアイスペールを用意し、
にぎやかな音をたてながら氷を入れる。シャンパンを華奢なグラスに注ぐと、
細かな泡が舞い上がった。
それぞれが手にしたグラスを宙に掲げると、
店内の明かりがすべて取り込まれたような輝きを放つ。
「では、偶然が偶然を呼んだ僕たちの出会いと再会に、乾杯」
鈴のような音をたてて、3つのグラスが重なり合う。
「バーって、素敵で、不思議な所です・・」
あの時を思い出して、私はぽつりと呟く。
お酒だけじゃない、別の何かに酔わされてしまう。
私も彼も、そして知らない誰かも・・
「オーバーナイトケース」より
そうだ、シャンパンのボトルをお願いできますか?もちろん、グラスは3つで」
ね?と雅也に同意を求めると、あの時と逆にね、と肯きを繰り返した。
「あの時、僕たちのためにワインを開けてくださったお礼と、今夜の再会に」
にっこりと微笑みバーテンがアイスペールを用意し、
にぎやかな音をたてながら氷を入れる。シャンパンを華奢なグラスに注ぐと、
細かな泡が舞い上がった。
それぞれが手にしたグラスを宙に掲げると、
店内の明かりがすべて取り込まれたような輝きを放つ。
「では、偶然が偶然を呼んだ僕たちの出会いと再会に、乾杯」
鈴のような音をたてて、3つのグラスが重なり合う。
「バーって、素敵で、不思議な所です・・」
あの時を思い出して、私はぽつりと呟く。
お酒だけじゃない、別の何かに酔わされてしまう。
私も彼も、そして知らない誰かも・・
「オーバーナイトケース」より
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