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BAR・エロスは今も・・
第4章 美紅 解放希望
「ところで!」
美紅が急に声を張り上げた。
何事か、と手を止める紫苑に、ニヤリと口をねじ上げた美紅が質問の攻撃を始めた。
「バーテンさんとママさんは恋人同士、なんですか?それともご夫婦?
 この前来た時にママさんにも聞いたんですけど、
 ママさん照れたまま答えてくれなかったんで。
 今日こそ答えを聞こうっていうのも目的の一つなんです。
 それと、どうしてこういうバーを始めたんですか?バーテンさんが始めたの?
 それともママさん?
 この店のお客って、いくつくらいの人が多いんですか?
 私くらいの歳のオトコもいるのかしら?」
 さすが、若い女子は好奇心が旺盛だ。
見たところ、20代にも見えるがたぶん30代前半、と読みをつけた紫苑は、
彼女の質問に答えるためにあっさりとタブーを破り、逆に問うた。
「まずはお客様のお名前をお聞きしてもいいですか?それと、年齢。
 私は紫苑と申します。歳は45になりました」
すらすらと問われて美紅は、かえって何の抵抗もなく紫苑の質問に答える。
「あ、私は、美紅です。歳は32歳。もう少し大人っぽい雰囲気になりたいんだけど、
 どうも子供っぽさが抜けないんです。周りにもそう言われるし・・
 バーテンさん、紫苑さんってお名前、すごく似合ってる。
 イケメンのための名前って感じ。
 あ、それでぇ、ママさんとは?どんな関係なんですか?」


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