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とにかく明るい彼女達
第5章 とにかく明るいコスプレ
11月から会社のシステムが変わるので
10月の最終週はデータの移行準備に取り掛かっていたところ
最後の最後で間に合わず
日付が変わる前に済ませるべく
持ち帰って在宅ワークしていた
「…やっと終わったぁ〜」
後はデータを送信して確認できたら本当に終了だ
…まだ11時5分だから十分間に合う…送信…
「ガチャ…優くん起きてる?」
玄関が開いて彼女が入ってきた
「今からぶっ倒れるところだよ」
「仕事終わったんだ〜お疲れさま」
「なんとかね、今送信中だからそれが済んで確認したら終り」
「そう…ご飯は?」
「あ、食べてないや…思いだしたら急に腹が減ってきた」
「残り物だけど食べる?」
「女子会だったんだっけ?」
「そうよ、千美ん家でハロウィン女子会」
「そうか、今日はハロウィンだったっけ」
「えーっ知らなかった?町中ハロウィンよ」
「そーいえば賑やかだと思った」
「呆れた…じゃあ準備するね」
「ああ、ありがと…」
キッチンで彼女がいそいそと動いている音がし始めた
するとパソコンを見ている視界の端に急にオレンジ色が現れた…
見ると彼女が着ていた長いコートを脱いで椅子に掛けたところだった…見慣れないオレンジ色…ハロウィンだからカボチャのコーディネートなのか?
頭の上に大きな赤いリボンがしてある…宅配便魔女?…のハロウィンヴァージョンの仮装でもしてる?
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