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第5章 第５章　戦闘機パイロット引退まで

　おい
　おきろよ
　おい
　どうしたんだよ
　おいいつものようにわらってくれよ！！！
　気が付いたら先輩が抱きしめていてくれた
　人は限界をこえる悲しみがくると悲しくなんていられない
　倒れるんだ
　倒れて、そこで違うんだ、夢なんだと思い続ける
　警察の司法解剖が終わり彼女がもどってきた
　上司はしばらく休んでいい。今は考えるな。いつでも電話してこい
　そんな事をいってくれた
　俺はどうなるんだ？はじめて好きになった年上の女性。父親。そして彼女
　全部が事故
　おれって何かしたのか？ずっとかんがえつづけてきた
　やがて葬式がひらかれた。加害者は逮捕勾留され奥さんが謝罪にきた
　土下座されなかれた
　心に何もひびかなかった
　自分は一点しかみつめられなかった
　彼女は煙となって空にのぼった
　その空に自分ものぼる
　彼女がみている世界はなんだろう
　自分も一緒にみれるのかな・・・
　そんな毎日だった