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大人が寝る前に読む物語
第2章 かぐや姫
今となっては昔のことであるが、
竹を取り様々な用途に使い暮らしていた翁とその妻の嫗がいた。
翁の名は さぬきの造 といった。

ある日、翁が竹林にでかけると、光り輝く竹があった。
不思議に思って近寄ってみると、中には三寸(約 9 cm)程の可愛らしい女の子が座っていた。
二人は自分たちの子供として大切に育てることにした。


その後、竹の中に金を見つける日が続き、翁の夫婦は豊かになっていった。

翁が見つけた子供はどんどん大きくなり、三ヶ月ほどで妙齢の娘になったので、髪を結い上げる儀式を手配し、裳を着せた。

この世のものとは思えない程の美しさで、家の中には暗い場が無く
光に満ちている。

──竹取物語の冒頭1部抜粋──


世に名高い竹取物語の一説

妙齢のかぐや姫は美しく育っていた──

その噂は京の至るところにまで広がり、
ついには帝の耳にまで届くほどに……


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