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昴の大学生活
第18章 卒業式とその後…
昴は卒業式当日は桜の部屋ではなく自分のマンションに戻って母が用意してくれたスーツを着る…毎日のルーティンはこの日も当然にしてシャワーを浴びてスーツのズボンとシャツを着て普段しない髪をセットし終えた時に携帯が鳴った…

雅司「昴…用意出来てるか?迎えに行くけど?」

昴「ああ…悪いな?じゃあ待ってるから着いたら連絡くれよ?」

数日前、雅司からの電話で話があるからと迎えに行くと言われていた…純子と行かないのかと聞いたら純子は綾と行くらしくそれならと和也も引っ張って来た雅司が丁度良いからと昴にも電話して来た…

携帯に連絡が来たのでスーツの上着を着て部屋を出た…と言ってもまだ1時間近く時間がある…

雅司「よう…悪いな…大学の近くの茶店行こう…」

和也「昴〜聞いてくれよ!」

和也が珍しく半泣きでそう言うから何かと思えば…

昴「??どうしたんだ?」

和也「綾がさぁ…院に進むから結婚は待って欲しいって…俺…振られる?」

昴「……」

雅司「……」

和也「??なんだよ?なんで2人とも黙るんだ?」

昴「…別に別れ話されたんじゃねぇだろ?アホらしい…それに新卒でそう貯蓄もねぇのに結婚して賄えるのか?」

和也「…うっ…俺もお前らのサークルで勉強すりゃあ良かった…」

車を降りて店に入って注文した…

雅司「それで六月の式なんだけどさ?昴は兎も角他のメンバー連れて来れる?」

そう言う雅司と和也に昴が爆弾を投下する…

昴「そうか…忘れてた…周りにはまだオフレコだけど俺、桜と結婚するから…もう親も了解済みでマンションも購入済みだから…ってことで雅司のイギリスの式に俺らも便乗させてもらうから不足は俺もカバーしてやるよ…日本で普通の式は九月の予定だからよろしく!」

雅司、和也「!!!?はぁ〜〜!!!!!」

途中でそんな声が聞こえるが最後まで告げた昴に…

昴「お前らうるさい!」

雅司「マジで言ってる?」

昴「うん…当然!会社行く前には桜も連れて引っ越し予定だよ…結婚指輪ももう用意してあるし婚姻届ももうすぐ出すから…」

雅司が嘘だろって顔をして昴を見ている横で和也だけ固まってしまっている。

雅司「…はぁ…全く…じゃあまだ誰も知らないのか?」

昴「ああ…お前らの事があったからな…お前の案にそのまま便乗することにした…大丈夫だろう?」


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