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昴の大学生活
第18章 卒業式とその後…
阿吽の呼吸で言葉無しにそう返事してくれるのはこの2人だけ…3人でしばらく話をして…

昴「それじゃそろそろ…両親と桜を待たせているので…」

俊哉、蓮「ああ…」

昴は2人にもう一度頭を下げてお礼を言って研究室を後にしてタクシーで自宅に帰った…

部屋で3人で話す声にドアを開けて部屋に入る。

昴「?何の話?外まで聴こえてる…」

桜「昴の小さい時の話を…クスクス…」

昴「ゲッ…まぁいいけど…」

昴は桜の隣に座って…

昴「それで…婚姻届は…」

今後の予定を告げて…

昴「この部屋の荷物だけど…家の部屋に戻すつもりなんだけど…それで良いかな?処分するには勿体無いし…家電はリサイクルで売るつもりだから父さんに渡すよ…誰か使う人いたら先に言って?他と一緒に送るからさ…」

父「お前の部屋に戻すのは良いがここ引き払ってどうするんだ?」

昴「うん…一応週末までに桜と部屋の家具諸々を買いに行く予定してるからさ…それが用意出来たら桜を連れてそのままマンションに行くよ…数日は桜のところにいる…」

母「部屋は見せてくれないの?」

昴「クスクス…これから連れて行くけど…何も無いよ?」

父「桜さんに聞いたが凄く良いマンションらしいな?」

昴「うん…在学中に稼いだ金の6割くらい消えたよ…残りはマンションの管理費諸々と十年分の光熱費なんかの絶対必要経費をそれで賄うつもり…半分は先輩達が運用についても詳しいし俺もそれなりに出来るから問題ないし…新卒の社会人でも大丈夫と思ってる…仮に子供が出来ても…どう?」

父「…まぁ…もう大人なんだお前の好きにしていい…ただ…桜さんの…」

その言葉を遮って…

昴「大丈夫…ちゃんと卒業までそんなヘマはしないよ…」

父「…ならいい…昴、桜さん…幸せにな?」

昴「うん…ありがとう!」

桜「はい…ありがとうございます…」

昴「ああ…それと…」

昴は立ち上がって部屋のパソコンディスクの棚の引き出しから封筒を出して両親の前差し出す…

昴「これ…母さんにやるよ…」

母「??何これ?」

そう言って封筒を受け取って中を確認して…

母「商品券?貴方達で使いなさいよ…」

昴「クスクス…いいよ…母さん…の好きなもの買って…それマンション購入した時に貰ったんだけど…母さんにプレゼント」

母「……昴…ありがとう!」
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