一夜にして永遠。
第3章 日常
焼け付くような朝の光の中、目が覚めた。
ふと自身の体に目を落とすと、予想通りの姿。
隣の彼女も勿論そうだ。
寝顔。
相変わらず綺麗な人やな。
今日は早めに出ないと行けないから、ゆっくりと布団を抜け出す。
スーツを着て、腕時計を置いたはずのテーブルに向かう。
机の上には、時計で抑えられたメモ。
「はは、」
思わず笑みが漏れた。
置いてあった鍵を拝借して、独りで部屋を出る。
エレベーターで向かった下、ずらりと並ぶポスト。
004
彼女の部屋番号のものにことりと鍵を入れ、出勤した。