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blossom
第8章 Love7:嫉妬する男
「今夜は一緒に寝ようね」

「えっ?あっ…あの、それなんだけど…」

「ママぁ、おはよー」
陸人が起きてきてくれたことで、地獄のような時間が終わった。

「おはよう、りっくん」

「ママ、僕、今日早く行かなきゃいけないんだった」

「えぇー?!早くってどれくらい?」

そこからはあっという間に時間が過ぎた。
陸人、夫、愛花の順に送り出すと、静かな一人の時間が訪れた。



夫は何をしたいんだろう…

私の悪行を曝して離婚となるのだろうか。

不倫をした母では子供を引き取れないだろうか。

もうHoneysのパートもやめてしまいたい。

一切手も触れてこなかったのに、不倫はダメなんて身勝手過ぎない?

大人しく貞淑な妻でいればよかった…



様々なことを思い浮かべながら、懸命にクリームを擦り込んだ。内出血になっていたところも、薄くはなったと思う。
電気をつけなければもしかしたら…そんな希望も湧いてくる。



一日を家から出ずに過ごした。




馬鹿なことをしてしまったと心底後悔した。
その時は。
でも夫が帰宅し死刑宣告をされるその瞬間まで、出来ることはしようと思った。今の生活、この幸せは壊さないように。


その夜、夫は22時を過ぎても帰ってこなかった。
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