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blossom
第15章 Love14:利用する男
「本当に…今日だけ…なんですよね?」

「桂木さんがそれでいいならね」

カチャンと音を立ててテーブルに置かれたのは、あのローターだった。見ただけであの時の記憶が一瞬で蘇る。

「とりあえずさ、お互いオナニーしよう」

「そんなことっ」

「僕さ、オナニーでしかイケないんだよね」

ソファから立ち上がった店長が、ピンク色の男性器のおもちゃを私の顔の前に差し出した。

「これしゃぶって見せて」

(本物じゃないだけマシかもしれない。)

覚悟を決めて舌を出すと、店長がそれを私の口の中に抜き差しし始めた。

(冴島さんだと思おう。)

「想像以上だよ、桂木さん。最高にエロいね。」

プチュッ…プチュッ…と唾液の絡む音がする。

「そろそろ入れない?入れてあげようか?
それとも自分で入れる?」

一瞬考えて、自分でする方を選択した。
「いいよ、向こうで入れてきても。
入れたあとまたパンツ履いてきたらいいよ。」

ソファからは死角になっている、シャワールームの手前にあるスペースで、ストッキングを脱いで自分の中に差し込んでみた。

「ぁっ…」

あの雨の日以来、十日ぶりくらいに異物が入ってきた。

「どう?悪くないでしょ?」
声だけ聞いていると、店にいるような明るい雰囲気で話しかけてくる。

「スイッチ入れてみたら?」

レバーのひとつを少しだけ動かすと、先のところがグルグルとうねるように回り出した。
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