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blossom
第18章 Love17:問い詰める男
「この間の休日出勤の分、今日代休とったよ」
その日もまたいつも通り、夫は急に言ってきた。まだ身体に痕が残っていることもあり、私も取り立てて予定はなかった。

「お昼何か食べに行かない?」

「いーなー!パパとママ!」

「そんな特別なもの食べないよ」
「そうそう、ラーメンとかその程度」

「ずーるーいー!」

「じゃあ、夕飯を外食にしようよ」
「やった!!」

子供たちはハイタッチをして喜んでいる。私もその方が楽だから、ありがたい。


子供たちを学校へ見送ってから、リビングでテレビを見ている夫にコーヒーを渡した。

「ママ、これってどうしたの?」

私の手首を掴む手には、顔に浮かべた微笑みとは似つかわしくない程の力が込められていた。

「え…何?」

掴んだ手からコーヒーを取りあげてテーブルに置くと、その手で私の袖をまくりあげた。

「これだよ」
ぎこちなく笑う顔が、怖い。

「まるで縛られたみたいな痕だよね」

「そんな…まさか…」

「また襲われたの?それとも別の男?」

「パパ…ちょっと待って…」

「身体、見せて」

「どうしたの?突然、ちょっと…変だよ」

「そう?ねぇ、服脱いで見せて」

「嫌だよ、どうしたの?」

「夫婦なんだし、恥ずかしがることないでしょ」

着ていたゆるめのニットの裾を掴むと、一気に脱がされてしまった。


赤紫色の歯型だらけの私の身体が夫の前に晒される。


(もう……終わりだ…)
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