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第21章 Love２０：執着する男

結局触れられていないまま、ソファに座り直す。片足はソファの上にあげて、大きく開くように冴島さんの手が添えられた。

「よく見ていて」

口から伸ばされた舌が近づくのを見ている。

冴島さんはそんな私をじっと見ていた。


ツンと尖らせた舌先が蕩け出している蜜を掬いあげ、冴島さんの舌の上に半透明の液体が溜められた。舌が口の中に入り、冴島さんの体内に取り込まれていく一部始終を見つめる。

冴島さんが僅かに微笑んだように見えた。

繰り返されるその行為を見ているだけで、勝手に快感が高まりつづけ、甘く蕩けた呼吸が浅くなっていく。


冴島さんの指がクリトリスを裸にした。

（ぁあ…もぅ…）

チュ…プ…
唇に挟まれ舌が柔らかく撫でた。


太ももにあった冴島さんの指を掴むと、絡めるように手を繋いでくれた。


冴島さんを感じる。


「…ィ…クッ」


幸せな痺れが私の身体を一撫でしていくのを待ってから、冴島さんの口内で温かな刺激が再開した。


繋がれた手は離されることなく、私は繰り返し強く握った。


伸ばされた舌で刺激され、何度となく潮を噴きだしてしまったため、冴島さんのズボンはびちょ濡れになってしまったけれど、それでも動きを止めようとはしなかった。


冴島さんは、恋人とキスするように顔の角度を変えながら、私の中にまで舌を入れて蜜を舐めとろうとする。

爪の先まで快感で満たされた私はまた冴島さんの手に傷をつけてしまったのだった。