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blossom
第23章 Love22 : 桂木さくらという女
冴島さんも何も無かったかのように、また私の身体にキスをしていく。


冴島さんの顔の上に跨っているときに、スマホが鳴った。
「出て…」

車の床に転がっていたバッグから取り出すと、思った通り夫の名前だった。

「もしも…」

[ ママ!ソフトクリーム食べる?ミックスあるよ! ]

「りっくん?ママ、今、ちょっとお散歩してるの。戻る前に溶けちゃうと嫌だから、ママの分はいいや。ありがと。」

[ ママ、要らないってー ]
電話の向こうで陸人が夫に私の言葉を伝えている。

(お願い…パパに代わらないで…)

そんな私の祈りは届かなかった。
[ どこら辺まで歩いたの?そっち向かおうか? ]

止まっていた冴島さんの舌がじっくりと動き始めた。

「ううん、大丈夫。もう…戻ってくる?」

[ いや、面白そうな遊具を見つけて、そっちに行く途中で売店通ったから ]

下唇を噛んで必死に呼吸をしている。
冴島さんの手が服の中に入ってきて、ツンと硬くなっていた乳首をカリカリと引っ掻く。

「……っ…そ…なんだ。私も、もうすこっ…ししたら戻るね。」

堪えきれない快感が体内に積もっていき、開き切ったつま先がピクピクと震え出す。

[ ああ…気をつけてね ]

「んっ…パパもね」
そう言い終わった瞬間、私はその背徳の絶頂に身体を仰け反らせながら大きく震わせた。
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