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第24章 The Last Love : 運命の人

「さくら、俺の手、縛ってくれない？」
確かそんな夫の言葉が、きっかけだったような気がする。私と冴島さんのことを思うと、私のことをめちゃくちゃにしてしまいそうだから、と言われたのだった。

それ以来、後ろに組んだ夫の手首をロープでグルグル巻いて縛ってからすることが増えていった。以前夫が私を縛っていたロープだ。

「痛くない？」

「全然。」
そう言って私を見上げた夫の唇に、自分の唇を重ねた。夫の両頬に手を添えて、長い長いキスをする。

「ぁあ…どうしよう……」

「なぁに？」

「もうイキそうだよ」

「そんなのダメ」

「もっと…さくらの唾、飲ませて…」
口を開けて雛鳥のように私を見上げる夫に向かって、少し上から唾を垂らした。
嬉しそうにゴクンと飲み込んではまた口を開ける。


「ほんとだね、こんなにヌルヌルしちゃって」
一本立てた指先で、苦しそうな赤紫色をしている夫の先を撫でると身体全体をビクつかせて喜んだ。

「そこにも……垂らして…唾」

望み通り唾を垂らすと、夫は女の子のような喘ぎ声を出した。
「嬉しいの？」

「うん…嬉しい…」

更に滑らかに動けるようになった指先で、先を細かく擦る。
「女の子みたいな声出ちゃうね？」

「ごめ…ん…嫌いにならないで…」

視界の隅で夫の乳首がビンビンに勃っていた。
「ここも、女の子みたいになってるよ」

舌先で弾くと、身体全体でその喜びを示してくれるのが、かわいくて堪らない。