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blossom
第24章 The Last Love : 運命の人
そしてまた日常が繰り返される。


「おはよう、ママ!」

「りっくん、おはよう!今日も早起きだね。」

「陸、おはよう」

「パパも起きてたんだー!おはよう」

私に弄られて腫れ上がったままのおちんちんをスウェットの中にしまうと、素知らぬ顔で夫が冷蔵庫を開ける。

遅れて起きてきた愛花は、まだ眠たそうな顔のままダイニングテーブルに座った。

「そうだ、さくら。来週の火曜日、出張になったんだった。」
テレビの週間天気予報を見て、思い出したようだ。

「パパにしては珍しく、突然じゃないね」
陸人がからかうように言った。

「確かにー!」
愛花と私の反応が重なってしまう。

「パパは生まれ変わったんだよ」

「えー?!ぜーんぜん、どっこも変わってないけど?」
愛花が大袈裟に色んな角度から夫を見るフリをしている。


「はーい、コーンスープ。まだちょっと熱いから気をつけてね。」

「いただきまーす!」

いつも通りの朝。



そして、いつも通りに夫を見送る。
「いってらっしゃい」

「いってきます」

「今日は…」

「ああ、分かってるよ。」
夫は少し辛そうな顔をしながらも、微笑んでくれる。
「楽しんできてね。」

「ありがとう。拓人さんも、いい子にしててね」

夫に顔を近づけると、思っていたよりも更に強く唇を押し付けてきた。

「愛してるよ」

「私も。愛してる」

ギュッと抱きしめられているところに、陸人がやってきた。
「もー、またイチャイチャしてる!」

「ははっ、バレたか。じゃあ、いってきます」

「いってらっしゃーい!」

硬く滾らせたまま、夫は笑顔で出かけて行った。
間もなく子供たちも家を出なければいけない時間だ。
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