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blossom
第24章 The Last Love : 運命の人
途中まで迎えに来てくれた冴島さんの車に乗り込む。

「会えて嬉しいよ」
耳を蕩けさせる色っぽい響きに、もう身体が反応してしまう。

私の手をとり、その甲に唇をつけた。引かれた手は、そのまま服越しの冴島さんの性器に持っていかれた。

「遠目に…あなたの姿が見えただけでこうなる…まるで、パブロフの犬だ。いい歳して。」

車の外の人の気配を感じる恥ずかしい気持ちと、早く二人になりたいという淫らな気持ちが入り交じる。
引っ込めた手で冴島さんの袖を掴んでしまう。

「顔、見せて」
そう言われ下を向いていた顔を冴島さんに向けると、ごく自然に唇が重なった。


舌と舌が触れ、全身の血が沸騰したように熱くなる。
(早く二人になりたい…)

「早く…二人になれるところに行きたいな」

同じことを思っていただけで、気持ちが高まってくる。


冴島さんのコテージで、記憶が曖昧になるほど愛されて、あちこちに水たまりを作ってしまった。

コテージのベランダで緑の木々に見られながらするセックスは、普段味わえない解放感に満ちていた。


帰りの車内、喘ぎ疲れて眠ってしまった私を起こすことなく、冴島さんはまた自宅近くまで送ってきてくれた。
小学生が下校している姿がチラホラ見え始めていて、「じゃあまた」と慌ただしく別れの挨拶を交わす。

次の約束をしてあるからか、以前のような不安や寂しさからくる離れ難さは少ない気がした。
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