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blossom
第24章 The Last Love : 運命の人
プチュッと音をさせて、精子を更に押し出してまう。

突き出した舌を深くまで絡めあう。


「愛してる」

「私も…」



いつだったか、夫に自分の希望を伝えられないという話をしたことがあったなとふと思い出した。
確か涼くんと、だっただろうか…

(お尻を叩いてなんてことまで言えるようになったんだな…)
唇を重ねたまま、フフッと笑ってしまった。

「どうしたの?」

「別の人のこと思い出してたの」

「酷いな」
更に力強く、夫の腕が私を抱きしめた。



「ママー、今日のテスト何点だったと思う?」
ドアの向こうに愛花の姿が見え、私たちはスッと身体を離した。

「そう言うってことは、100点かな?」

「逆にひどい点数ってパターンもあったりして」

「やだぁ、怖いこと言わないで。パパ~」

「もぉ!!4つとも100点だってば!!」

3人で笑いあっていたところに、 陸人も帰ってきた。


「ママ、お土産だよ!」
陸斗の手には桜の花がひとつ摘まれていた。

「わぁ、ありがとう、かわいいね」
さっそく小さなグラスに花を浮かべて、ダイニングテーブルに置いた。




きっとすぐに萎れてしまうだろう。
それでもいい。
例え短い時間でもその美しさを楽しもう。
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