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満たされないシェアハウス
第6章 ワ・ケ
ん?何?
これって……キス?

寝ぼけていた私は
それがキスだって気付くのに
時間がかかっていた

そして
それに気づいて目を開けると
私に背を向けて
慌てて寝転がる冬馬が見えた

あれは
唇に唇を重ねただけの
キスって言ってもいいのかどうか
分からないくらいのキスだった

でも
私にとっては
初めてのキス

それから心臓の音がうるさくて
一睡も眠れなかったっけな…

あれ以来
私は冬馬に
そのことを話したことも
問い詰めたこともない

だってあの時
冬馬は思春期の中学生
きっと興味本位で
こっそりやったこと
それを問い詰めるなんてこと
私にはできなかった

あれから冬馬は
何も無かったように過ごしてたし
彼女もできてたし
私も…彼ができてたし…

でもね、冬馬
今は
興味本位とかじゃなく
キスがどういうものか分かった上で
私は冬馬とキスしたいと
思ってるよ

今さらだけど
オモチャで攻められてる時
どさくさに紛れて
言ってみれば良かったと思ってるの

キス、してって

キス…したいな

してもいい?冬馬

あの日みたいに
唇を重ねるだけだから

許してくれる?

絶対起きないもんね、冬馬


それから私は

静かに
ゆっくりと冬馬に顔を寄せ

そして

眠っている
冬馬の唇に

優しく

唇を重ねた
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