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満たされないシェアハウス
第7章 別れ
「あ〜…よう寝た…」

目が覚めると
もう夜中の3時

だいぶ寝てもうたな…

あ、琴姉も
コタツで寝てもうてるやん!
何してんねん、もー

「琴姉!起き!風邪ひくで!」

俺は平気やけど
琴姉はコタツで寝たら
すぐ風邪ひいてまうのに

「ん…とーま…起きたの?」

「起きた起きた。
せやから琴姉も起きて
早ようベット行かんと
風邪ひくで」

「ハッ…ハックシュン」

「ほれみぃ!
もう何やってんねん」

俺は
寝ぼけてる琴姉を
半ば無理矢理起こし
ベットまで運んでやろうと
抱きかかえようとした

…待てよ
抱っことかやってええんか?

いや、ええやろ
酔うてたとき
もう勝手に抱っこしてるし

いやいや
せやけど
もうモニターせえへん言われたんやし
やっと普通に話せるようになったのに
これでまた
シカトさらたらかなわんもんな

俺は
抱き上げたい気持ちを
ぐっと押さえて
琴姉の手を握った

「ほら、立てるか?」

「クシュン…うん、平気。
ヨイショ…クシュン」

寝ぼけたままの琴姉は
俺の手をギュッと握ると
ダルそうに立ち上がって
くしゃみを連発した

あー…
絶対風邪ひいてもうてるわ

「とーまも寝てね。
じゃ、おやふに…クシュン」

それから琴姉は
目が覚めてしまうのを避けてんのか
あんまり目を開けんまま
ふらふらと
部屋の中へ入った

なんやねん
渡したオモチャ
そんままにして…

こんなとこ置いてて
辰巳が突然来たらどうすんねん

せや、とりあえず
部屋の中に置いといてやるか

そう思った俺は
紙袋を手に取り
そっと琴姉の部屋のドアを開けた

ドアの側に
置いとけばええよな

そう思うてたんやけど
琴姉はもう
寝息を立ててて
俺は
その寝息に誘われるように
部屋の中へ足を踏み入れ
琴姉の眠るベットの脇に
腰を下ろした

寒いんかな…
しっかり布団をきてるやん
暑うて
服が乱れてたら良かったのに

あぁ
寝顔、相変わらずやな
化粧してないと
ほんま昔と変わらへん

よう寝てるみたいやし
久しぶりにしたろかな…キス

起きたりせえへんよな?
あの頃は
ようこっそり
キスしててんけどな


そして俺は
琴姉に
静かに顔を寄せ
久しぶりに
琴姉の可愛らしい唇に
唇を重ねた


好きやで

琴姉
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