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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第22章 エピローグ
…
ハミ毛チェックを終えた優夏は、椅子に座っていた。
その前の床には、正座する若い男の姿。
先程、優夏の恥ずかしい姿を見てしまった男である。
男は、この春に入社した新入社員。
ノックをしなかったことで、正座をさせられていた。
脚を組んで椅子に座る優夏。
その顔は、怒っていた。
「まったく、ノックも出来ないのっ」
「もう、高校生じゃないんだから…」
「それぐらいの常識わかるでしょ…」
「まったく、もう…」
恥ずかしい姿を正面から見られ、怒り心頭の優夏。
優夏の小言が続く。
…
男は、ただひたすら謝り続けていた。
「すっ、すみませんでした」
平謝りする男だが、目の前のハイヒールが気になる。
男は時折目線を上げて、長い脚をチラチラと見ていた。
“小言も長いけど、脚もなっげーな”
などと考えていると。
「ねえ、聞いてるのっ」
更に怒られる男。
「はっ、はい。聞いてます」
そこからまた、優夏の小言は続いた。
…
言いたいだけ小言を言い、冷静さを取戻した優夏。
ふと、時計を見る。
「やだっ、もうこんな時間!」
立ち上がり、支度を始める優夏。
そして、男に声を掛ける。
「もういいわ、仕事に戻りなさい」
「あっ、はい...」
男は立ち上がり、あらためて頭を下げた。
「本当にすみませんでした」
反省している男の態度を見て、優夏の怒りは収まった。
ハミ毛チェックを終えた優夏は、椅子に座っていた。
その前の床には、正座する若い男の姿。
先程、優夏の恥ずかしい姿を見てしまった男である。
男は、この春に入社した新入社員。
ノックをしなかったことで、正座をさせられていた。
脚を組んで椅子に座る優夏。
その顔は、怒っていた。
「まったく、ノックも出来ないのっ」
「もう、高校生じゃないんだから…」
「それぐらいの常識わかるでしょ…」
「まったく、もう…」
恥ずかしい姿を正面から見られ、怒り心頭の優夏。
優夏の小言が続く。
…
男は、ただひたすら謝り続けていた。
「すっ、すみませんでした」
平謝りする男だが、目の前のハイヒールが気になる。
男は時折目線を上げて、長い脚をチラチラと見ていた。
“小言も長いけど、脚もなっげーな”
などと考えていると。
「ねえ、聞いてるのっ」
更に怒られる男。
「はっ、はい。聞いてます」
そこからまた、優夏の小言は続いた。
…
言いたいだけ小言を言い、冷静さを取戻した優夏。
ふと、時計を見る。
「やだっ、もうこんな時間!」
立ち上がり、支度を始める優夏。
そして、男に声を掛ける。
「もういいわ、仕事に戻りなさい」
「あっ、はい...」
男は立ち上がり、あらためて頭を下げた。
「本当にすみませんでした」
反省している男の態度を見て、優夏の怒りは収まった。