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転生悪役令嬢は甘く、乱される。
第3章 新たな目覚め
――――――チュン、チュンチュン…
「――――…ま、……様」
「ん……」
窓越しに聞こえる、鳥のさえずり。
うっすらと差し込む、のどかな陽光。
休日にはなんとも相応しい、落ち着いた朝であってほしいのに。
ゆさゆさと、軽く肩を揺さぶられる。
「……お嬢様、いい加減起きませんと。本日は大切な日だとお伝えいたしましたのに……」
「んん……まだ、眠い……もう少し寝かせて」
今日は仕事も休みだし、ゆっくり寝ていたいのに……。
もう、誰よ。
私を起こそうとしているのは。
「………………」
「…………」
「…ん?」
暫くの間を置いて、小首を傾げる。