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転生悪役令嬢は甘く、乱される。
第8章 酔いに酔わされ、濡れる夜
ぬるりとした舌先が唇の合間をなぞり、縮こまっていた私の舌を見つけ出すと、そこへ絡められた。
ぬちゅぬちゅと卑猥な水音と共に繰り返される、殿下からのキス。
「んぅ……っ、あ、ふ……んん」
「はぁ……リディアン……ん、チュッ」
レイモンド殿下の真意が読めない。
続けられる口付けは更に濃厚に、深くなっていくばかりで。
息も段々とままならなくなり、飲み下せない唾液が唇の端を伝って零れ落ちた。
初めてのキスと呼ぶにはあまりに濃厚で、
私には刺激が強すぎたらしい。
「んっ……? !! リディアン……!」
キャパオーバーの体がとうとう限界を迎えて、糸が切れた人形のように全身から力が抜けていく。
そして――――私は意識を手放した。