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第83章 広美とのデート

広美はベンチに座ると鞄から弁当箱を二つ出して机の上に置いた。

「はい、こっちの大きい方が太田さんのです、私は女の子だからこっちの小さいほうですよ」
「どうぞ召し上がれ」

太田は広美に促されるような弁当の蓋をあけ、中身を確認した。

「おぉ、スゲー豪華だな、どれどれ味は、ん、うん、旨い！」
「広美ちゃんいいお嫁さんになれるぞ、これは」

広美は太田の言葉に反応し顔を赤らめた。

「お、お嫁さんですか？え、やだ恥ずかしい」
「………」
「えーと…誰のお嫁さんになれますかね…」

広美は目をキラキラさせて太田を見つめ、そう言葉を返した。
まるで乙女が好きな男性に何かを訴えるように。

広美は毎日のように太田にセックスを強要され、裸同士で肌と肌が触れあう中で太田への愛情が沸いてしまっていた。

自分は太田に愛されていて、自分を愛してくれている太田が特別な存在だと勘違いしてしまったのだ。

太田は広美の視線気が付き言葉を返す。

「広美ちゃん結婚願望あるのか？」