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見られたせいで。
第5章 貰っちゃった
 中一の娘の口から下品な4文字を聞いて唖然としている母親を軽蔑した目で見上げる皐月。その目には既に涙は無くなっていた。両親にそれぞれ愛人が居るのは知っていた。世間体だけで離婚しない仮面夫婦なのも知っている。既に親に見切りをつけていた皐月は二人が外でセックスしようが姉妹とは行ったこともない旅行に出掛けようが興味はなかったし構わなかった。が、家に愛人を連れ込む。これは許せなかった。他所に居場所がある両親と違いここは皐月と弥生の唯一の家なのだ。そこを汚されたのだ。
 「ねぇ?早くその汚いマンコ隠してくれない?」
 「皐月!あなた、なんて言葉!」
 立場が悪くなっても大声で上から押さえつけさえすれば子供は黙ると思っているのかな?
 「気に入らないなら言い直そうか?そこでノビてる男のチンポ咥えて愛液垂らして喜んでた小汚い腐れマンコいつまでも晒してないで仕舞いなさい。この淫乱!」
 口汚く罵られ多佳子は右手を振り上げるがそれが振り下ろされる前に俺のビンタが頬を捉えて音を立てる。あまりの事に腰からへたたりこみ尻餅つく多佳子を無視して皐月に向き合う。
 「ごめんな。皐月に任せるつもりだったんだが我慢出来なくてな。」
 頭を撫でると皐月は俺に抱きついてくる。
 「うぅん。ありがとう。お父さん。」
 他人を「お父さん」と呼び抱きつく娘を信じられない首を振りながら見る。その視界の隅に妹娘を捉えるがこちらはこれまた見知ら女にしがみつき姉を打とうとした自分に歯を剥いて威嚇している。
 「コラ。女の子がそんな顔したらダメでしょ?」
 優しい笑みを浮かべながら諭す愛美のお腹に弥生は顔を擦り付ける。
 「ごめんなさい。愛美ママ。」
 甘えきった弥生の声に多佳子は心の何かが折れる音を聞いた。他人を「ママ」と呼び「お父さん」と呼ぶ娘二人にとって自分も亭主も親ではないのだ。その事実は爪楊枝より細く柔ではあるが残っていた母親のプライドを簡単にへし折ったのだ。
 「さて、と。オバサン、そんなにのんびり構えてて良いのかな?亭主の帰宅予定時間まで30分きってるぜ。」
 言われて時計に目をやり多佳子は口をパクパクさせながら意味もなく手を振り回す。完全にパニックってる。この先に待ち構えているのは修羅場だけだ。俺は「皐月と弥生のお泊まりは延長する。」とメモを残し裸の二人だけをのこして桂木邸を後にした。
 
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