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わたしを見ないで
第3章 まさかの再会
 八田先生も女に興味があって、キスしたりするんだなぁ…


 当たり前のことなのに、やっぱり不思議だった。
 あの陰険で人間を斜めから見てそうな八田先生が、影では女性とエッチなことをしたいと思っていたなんて、なんだか信じられない気がした。
 それも、わたしみたいなのと。
 抱き締められても、不思議でたまらない。


 他人事のように考えながら、わたしは先生に抱き締められながら風俗人生の記念すべき“初客”のキスを受け入れた。

 舌を絡めたあとに「しまったイソジンと歯磨きし忘れた」と思ったけどあとの祭り。
 八田先生の口が臭くなかったのが唯一の救いだ。


「ん…」


 緊張して思わず先生の腕を掴んでしまった。
 大嫌いな八田先生の唇は柔らかかった。
 すぐにキスをやめたかったのに、さすが陰険とでも言うべきか、先生は逃げようとするわたしの舌を捕まえるようにしてしつこく自分の舌を絡めてくる。


 気付けば、いつの間にかすべてボタンを外されはだけたブラウスから、ブラ越しにおっぱいを触られてる。
 もしこれが1ヶ月前なら八田先生は淫行罪で捕まっているところだ。 
 中学教師のくせに、若い子が好きなのだろうか?


 あっ…今度はスカートの中に手を入れてきた。
 背筋がゾワッとする。
 先生は本当に平気なのだろうか?


 中3当時のわたしが18歳になって八田先生とこんなことをする日が来ると知ったらショックを受けてたぶん自殺するだろう。



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