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地味子が官能小説を書いたら
第10章 初夏の頃

---------- 【急】紗栄子シェア② ----------

メラメラと杏果の目に妖しい炎が宿る。

「撮影のものじゃないでしょ。彼の精液ね」

そう言うと、杏果は紗栄子に覆いかぶさり、両の足の間に顔を埋めてきた。

「ああ~、杏果さん、そこには……」

杏果は、紗栄子の股に顔を埋めて、クンクンと臭いを嗅いだ後、今度は指を入れてきた。

「あう! 杏果さん、急にそんなことしたら、刺激が強すぎます~」

やがて、指を抜き取った杏果は、その指の匂いを嗅ぐと、紗栄子の前につきだした。

「まだ、膣の中に精液が残っているわ」

そう言いながら、さっきまで紗栄子の中に入っていた指で紗栄子の唇を開き、歯の上でゆっくりとピアノのグリッサンド奏法をさせてみせる。

そして、少し歯を開けると、その奥にある舌と絡ませた。

ねっとりと、丹念に舌と指が絡み合う。

「ああ~、杏果さん、海の精液の味がします」

「彼の精液を飲んだの?」

紗栄子は、首を横に振る。

「今日は全部、膣中に出してもらいましたが、出してもらった後に海のペニスは舐めてません」

「最初の撮影の時の味を、思い出したんです」

「ダメじゃないの、海くんの事が好きなんでしょ? ちゃんとお掃除してあげないと」

「ああ~ん、ごめんなさい、海……」

紗栄子は身もだえする。


「彼が残していった精液、私が全部吸い出してあげるから、飲みなさい」

そう言うと、杏果は紗栄子の花弁の奥をミツバチが蜜を吸うかのように、吸った。

ズズズジュル~~~

肉と滑りが震え、共鳴する音が、寝室に響いた。


「きゃ~~、杏果さん、それ、激しすぎる! ヤメテーーー」


紗栄子は、腰を大きくくねらせ逃げようとするが、鍛えられた杏果の腕力には敵わない。

あまりの刺激に、紗栄子は海に散々イカされたというのに、またも絶頂を迎えてしまった。

紗栄子は、ビクン、ビクンと身体を跳ねたかと思うと、ガクッと崩れ落ちた。

すると、肩で息をする紗栄子の唇を、さっきまで花弁の奥を吸っていた杏果の唇が塞いだ。

ング、ング、二人の舌がお互いの口の中を交差する。

杏果が吸い込んだ蜜は、杏果と紗栄子の唾液で中和され、二人の喉の奥に流れ込んでいった。

「ヒドイです……杏果さん……」

ぐったりとして、紗栄子はようやく、それだけ言った。




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