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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~
第4章 逆らえない恋心
え、と、見上げた美奈恵の瞳に剛史の爽やかな笑顔が一杯に映る。
「あの頃のお前はいつも向日葵みたいに輝いて笑ってたじゃないか。俺はそんなお前の笑顔が好きで、見てられないほど眩しかったんだ。いつまでも過去に拘っていても、何も生まれない。今の自分をきちんと見つめなきゃ。ましてや、お前には夢があるんだろ?」
現実―、そのひと言は美奈恵に重くのしかかった。確かに現実から逃げていても意味はない。では、今の自分の現実は?