この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ハニードロップ
第5章 人生のゴール
 いつものようにフロントで田所さんに挨拶してエレベーターに乗る。博也くんからはさっき仕事が終わってホテルに戻ったよと連絡が来た。
 香月さんから貰った紙袋がかしゃかしゃと音を立てる。ていうかこれ……、いや、もう見ないようにしよう。
 着いたとメッセージを送れば中からドタドタと走ってくる音がして、勢いよくドアが開いた。

「奈子ちゃんお待たせ〜!」
「博也くん……」

 ぎゅうっと抱き締め合う。このまま抱き上げられてベッドに……というのがいつものパターンだけれど、今日はちょっと計画があるのだ。

「博也くん、私今日先にお風呂入りたい」
「なんで?奈子ちゃん全然臭わないよ?」
「違……、いや、あの、いっぱい汗かいたから汚いの」
「汚いわけないじゃん〜。お風呂入ったら奈子ちゃんの匂い消えちゃうからやだ」
「っ、私がやだ!今日は先にお風呂入る!お風呂入れないならえっちしない!」
「……っ!」

 博也くんはこの世の終わりみたいな顔で私を床に下ろす。えっちしないって言っただけでこんなに絶望する?ちょっと申し訳なくなるけれど、今日はどうしても譲れないのだ。

「ごめんね博也くん。急いで入ってくるからちょっとだけ待ってて?あ、お風呂に入ってきてもえっち禁止にするからね?」

 フラフラとベッドに座り込んだ博也くんを置いて、私は洗面所に走り込んだ。
/108ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ