この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
悪魔から愛されて
第21章 ライバル

私は午前中の仕事を終わらせるために急いでいた。


マネージャーのところに、秘書課の男性、渡辺さんがやって来た。

「マネージャー、お忙しいところ申し訳ないのですが…
午後に大事な来客があり、営業部から応援をお願いしたいのです…」

マネージャーは笑みを浮かべながら応えた。
「渡辺さん、それでしたら私が伺いますよ…」


「できれば…女性の方にお願いしたいので、鈴木さんにお願いできないでしょうか?」


マネージャーは少し困り顔になり…
「鈴木さんは、まだ転勤してきたばかりで、解らないことも多いので、西条さんやほかの女性ではだめでしょうか?」


渡辺さんはその言葉を遮るように話し始めた。
「…上からの希望もありまして…鈴木さんに来ていただきたいです。」



そう言うと、渡辺さんは私のほうを向き、ニコッと微笑んだ…


マネージャーは、仕方なく私を行かせる返事をすると…


優しいマネージャーは私が可哀そうだと思ってくれているようだった。
「鈴木さん、…本当に申し訳ないけど、来客の手伝いに行ってくれるかね…上からの希望ということで仕方ないんだ…」


「はい…。心配しないでください。不安ですが、行ってきます。」




何故かわからないが、不安な気持ちは本音だった…




私は渡辺さんに案内されて、最上階のVIP用応接室へ向かった。

会社でも役員や、大切な来客時のみ使われる応接室は、私も入るのが初めてだった。


カードキーを使い、電子ロックの重厚な扉を開けると、豪華な応接セットや高そうな壺に圧倒される…



「渡辺さん、本日のお客様はどのような方なのですか?」

「僕もよく知らないのです。鈴木さんをこのお部屋にお連れするのが仕事なので…」




「…えっ…」



その言葉を残して、渡辺さんは素早く部屋を出た。



/165ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ