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悪魔から愛されて
第11章 お前を守る

「鈴木さん、お疲れ様です。」

そこにいたのは、同じ会社の男性で5つ年上の先輩、向井淳だった。

「む…向井先輩…お疲れ様です…でも…どうしてここに…」
「たまたま…と言いたいけど、違うんだ。」
「…っえ?」
「鈴木さん、君に話したいことがあってね、家にお邪魔していいかな?」
「あの…実は…私は…高山さんと…」
「高山健斗と付き合ってるのは知ってるよ。同棲してることもね。」
「じゃあ…なぜ…」
「今日から健斗は大阪だよね。このチャンスを待ってたんだ…家はこの近くだよね。お茶一杯だけもらえないかな…すぐに帰るから。変な事なんてしないよ、これでも健斗の先輩だしね。」

向井先輩は確かに健斗の先輩でもある…家には入れたくないけど…お茶飲んだらすぐに帰ってもらおう…。

「では…散らかってますが、どうぞ…」
「ありがとう。嬉しいよ。」

私は家に着くと、荷物を置いて向井をソファーに案内した…
向井は家を見渡すと、言われた通りソファーに座った…

「向井先輩、コーヒーでよろしいですか?インスタントですが…」
「ああ、悪いね…お願いするよ。」

私は急いでお湯を沸かし、コーヒーを入れてた。
「どうぞ…お砂糖とミルクはこちらに置きますね。」
「ありがとう。君は飲まないの?」
「私は夜にコーヒーは飲まないんです。カフェインで眠れなくなっちゃうので…」
「…そう。」
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