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隣人愛
第1章 壁の向こう側
 トイレの流す音が聴こえてきた。
 えっ、マジ。
 宮崎光一は困惑した表情を浮かべた。隣のトイレの水音が意外に大きく聴こえたからだ。
外観はちょっと洒落た感じが気に入って借りたのに、結構中身は安普請なのかもしれない。
光一は4月から輸入関係の会社に就職が決まっている。1週間ほど早く上京して、昨日この郊外の賃貸マンションに引っ越してきた。
といって、大学を卒業したばかりの光一には大した荷物もなく、目立った荷物と言えば、就職祝いに叔父から買ってもらったクイーンサイズのベッドだけである。
 
(こっちの音もお隣に聞こえるってことだな……気をつけないと)。

光一は、昨日からの引っ越しの疲れからか、早めにシャワーを浴びるとベッドに潜り込んだ。
ん? 。
物音がした気がして目を覚ました。ベッドサイドのデジタル時計は11時を少し過ぎたところだ。
喉が渇いていたのでキッチンに行き、水で喉を潤した。

(ああ… あ…ああ)

光一は耳を疑った。薄暗い部屋で全神経を集中させる

(あっ…ああ、いい…ああっ…)。

明らかに女性の喘ぎ声が壁越しに漏れてきている。
ベッドルームと反対側の、パソコンディスクと本棚が置いてある部屋から漏れ聴こえてくる。
なぜか光一は足音を忍ばせ、その部屋に入って驚いた。となりの女性の、喘ぎ声がはっきりと聞き取れる。

(ああっ…ダメー…もっと…いいっ…ああっ)。

女性の声が大きいのか、壁が薄いのか、とにかく20代前半の若者には刺激的なことには変わりない。
光一の下半身は、既に硬くいきり立って、ブリーフを大きく張り出させていた。
自然と、光一の右手が硬くなった肉棒を握り、擦り始めていた。耳をすます必要はなかった。
女性のその声は叫び声のように、響いていた。

(あ〜〜ダメ〜〜そんなにされたら…いっちゃうよ〜…あ〜〜)。

光一の手の動きが、喘ぎ声に合わせるように、速さを増していく。

(あっ〜〜いいいっ…気持ちいい〜〜お○○こ、気持ちいい〜〜 いく〜〜……。
ううっ)。

喘ぎ声と同時に、光一の赤黒く光った肉棒から大量のザーメンが放出された。

光一は、新入社員として緊張しながらも社会人を楽しんでいた。
自宅に戻ると、毎日のように、喘ぎ声が、漏れ聞こえてくる。光一の自慰行為も日課になりつつあった。

to be continued…
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