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青き快楽
第5章 教師の誘惑
 その日は何事無く過ぎていった。帰りのホームルームの後に恭子から相談室に呼ばれた。テストの結果の事かと思い相談室にいくと、笑顔の恭子が待っていた。

「勇希君、今朝寝坊したって言ってたでしょ?夜遊びとかしてないでしょうね?」
「そんな、してませんよ。母が父の転勤先に行っているので、一人暮らしになっていて…それで…」
「そうなんだ、食事はちゃんと食べてるの?」
「今朝は食べてませんでした」
「昨日の夜は?」
「インスタント麺を…」
「それは困るわね〜」

恭子は少し考えてから

「お母さんはいつ帰られるの?」
「わかりません。しばらく行くと言ってました。」
「そっか…先生が作りに行ってあげるわ」
「そんな〜いいですよ。ご迷惑かけたくないし」
「私の料理じゃ嫌だと?」
「いえ、嫌じゃありません。」
「じゃ決まり、今夜、食材持ってお邪魔するわ」
「すみません、ありがとうございます」
「後もう一つ、今朝のこと誰にも…言ってない?」

恭子は不安そうな顔をで言った。

「言ってませんよ」

勇希は笑顔で答えた。

「そう、ありがとう」

恭子は安心したように笑顔を見せた。夕方6時過ぎに食材を沢山抱えた恭子がやってきた。

「ごめん、遅くなっちゃって。すぐ作るね。」
「ありがとうございます。こんなに沢山、重かったでしょう?」
「そう思って、車で来たから」

恭子は学校では見せない笑顔をだった。

「今夜はカレーでいい?」
「カレー大好きです。」
「良かった。ご飯あるかな?」
「そう思って、ご飯だけ炊いておきました。」
「気が効くわね〜」

二人で顔を見合わせて笑った。恭子は手際良く、カレーと朝食用のスープを作ってくれた。どちらも日持ちするので、後はレンジで温めるだけで食べることができるという理由のメニューだった。食後のコーヒーを飲み終わると
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