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第1章 同窓会

「今、お仕事は何をされてるの」

みゆきが微笑みながら聞いた。

「海外の商品の輸入や日本の製品の輸出なんかです。」
「そうなんだ。もしかして英語とか話せるの？」
「少しだけですけどね」

和也は照れたように言った。

「みゆきさんは何をしてるんですか？」
「小学校の先生よ」
「そうなんだ、なんかみゆきさんにピッタリって感じですね」
「そうでもないわよ。結構大変で」

そう言うとみゆきは一瞬暗い表情を浮かべた。和也はその一瞬を見逃してはいなかった。

「ここを抜け出して、美味しい物でも食べにいきましょうよ。」
「いいわね〜いきましょう」
「じゃあ決まり！おごっちゃいますよ」
「やった〜」

二人は同窓会会場を抜け出すと、タクシーで麻布に向かった。車内でも、高校時代の話しから、仕事での話まで二人で大笑いしながら。


to be continued…