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イキ狂う敏腕社長秘書
第5章 【妖艶にして耽溺】





2人のキスの音も吐息も…今はキツい。
落ちてる下着を身に着けようとしても脚はガクガクして座り込んでしまうし、腕も僅かに震えて服すらまともに着れない状況だ。




「あぁっ……イクっ……!」




耳を塞いで目を閉じた。
明里さんがイってしまった……マコさんので。
私より深い絆で結ばれてるんだろうな、2人は。




私なんか途中で入って来た遊ぶには丁度良いカモなんだよね、きっと。




ベットの脇で震える身体を抑えながら膝を抱えていたら急に暗くなってフワッと大好きな匂いに包まれた。
暗くなったのはマコさんの影で抱き締めてくれているみたい。




「美雨……ごめん、気付かなくて……どうした?何で震えてるの?レイプ怖かった?」




頭上から優しい声と温かい腕の中。
自然と溢れ出る涙は許して。
こんなのどう足掻いても涙腺崩壊だよ。
静かに首を振るけど泣いているから余計に戸惑わせてしまう。




「違うわよ、美雨は妬いてんでしょ?私とマコがセックスしてるの見てられなかったんだよね?」と明里さんが入って来る。




はい………仰る通りです。
恥ずかしくて帰りたかったのに身体がまだちゃんと動いてくれなくて。




「そうなの?美雨」




真っ直ぐ見つめる瞳が綺麗でつい見惚れてしまうほどの破壊力。
頬が濡れてる…と指で拭ってくれたりもして。




立ち上がろうにも力が入らなくてマコさんにしがみついてしまう。




「そんなすぐには動けないわ、私が縛ったんだもの」




明里さんもすぐ傍に来てブラのホックを着けてくれる。
それ以外の服も着せてくれようとしたけど身体が拒否してしまった。




鼻で笑わないで。
こんな態度、幼稚だなってわかってる。
でも苦しい……苦しいの。
胸が張り裂けそう。
身体よ動け……お願い動いて。
早く立ち去りたい。




気持ちがグチャグチャだ。
大好きな2人なのに……
2人が交わるところは受け付けない。
見られてるまでは良かった。




「ご……ごめんなさい」




「どうして謝るの?」




「こんな……態度取って……醒めますよね」




ダメだ……また泣いちゃう。
ポタポタとももに落ちていく涙。
震える肩を抱いてくれたのはやっぱりマコさんで。











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