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イキ狂う敏腕社長秘書
第8章 【間違った選択】





ヤバい………彫刻のような美しさだよ。
こんな日がずっと続けば良いのに。
見惚れてたいけどキスで起こさなきゃならないなんて。




「マコさん、私もう行くね?」




「ん………?え、もう朝っ!?」




「はい、でもまだゆっくりしててください、朝食も用意してるんで食べてくださいね?あと鍵はポストに…っ」




お約束の寝起きキス。




「昨日あんなに激しかったのに朝から元気だね?」




「えっ、あ………もう」




恥ずかしくて目見れない。
クスクス笑ってからかうんだから。
もう一度軽くキスをして鍵を渡した。




「美雨の仕事モードな姿も可愛いね」




「あ……ありがとうございます」




朝から照れちゃう。
行こうとした手を掴んでまた抱き締めるんだもん。
心臓保たないよ。




「ちょっと妬ける……毎日こんななの?たくさん言い寄られてるでしょ?ほっとけないよ、こんな女の子」




えっと………容姿の事かな?
見つめ合って頬に触れる手にドキドキする。




「昨日とギャップ有り過ぎでしょ、行かせたくないんだけど」




「え、あっ……それは困ります」




「ウソ………可愛いよ、今日も。仕事頑張って」




「はい、行ってきます」




「チュウは?」




手を広げ唇を突き出すマコさんこそギャップ有り過ぎです。
めっちゃキュンとしちゃいました。
ギュッと抱きついて行ってきますのキス、最高の笑顔いただきました。




え、どうしよう。
私の家にマコさんが居て見送られるとか最高過ぎるんだけど!?







早朝の会社。
まだ誰も来ていない時間帯。
シーンと静まり返っているフロア。
冷たい空気に背筋がピンとなる。
この一番乗りした瞬間が大好きだ。





早めに出社して仕事の段取り……とか優秀な秘書を演じているんじゃなくて。




段取りなんかいくらでも立て直せるし今日の段取りは前日に済ませてる。
目的は他にあって、ちゃんと鍵を閉めた会議室で躊躇なく私たちは交わってるの。




テーブルに座るかどうかの瀬戸際で待ち切れない彼に唇を塞がれてるのはいつもの事で。
良いよ、って許した瞬間から盛っちゃうの彼。
待て…も出来ない状態。










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