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イキ狂う敏腕社長秘書
第8章 【間違った選択】





だから静かに立ち、受話器を切らずに置いた。




勢いよく社長室に入ったら鍵を閉めてツカツカと受話器を握りしめてる社長に詰め寄るのだ。
驚いた顔も素敵です。
社長室から内線を切る。




受話器を置かせたら椅子に座る社長の脚の間に膝を置き顔を持って強引に唇を重ねた。




言葉なんてなくてもわかってよ。
私だって必死に我慢してる。
大好きです……そう伝わるように舌を絡ませ合う。
角度を変えて味わい続ける。




激し過ぎたかな…?
息上がっちゃった。
満足そうな顔………見れて良かったけど。




「最高の秘書だ」




「……愛してますから、私も」




「うん、充分に伝わった」




正面から抱き締める。
必死に抑えてるのわかって。
だから溜めて溜めて耳元でちょっとだけ煽るね。




「疼いたの……責任取って」




「うん」とお尻触ってきたから身体を離す。




「今じゃない、後で」




「えぇ…?」




お預けです、2度目の罰。
悪戯っぽく笑うと「参ったな」って頭をかいてる。
こんなやり取りで毎日火照らされてるこっちの身にもなってください。









午後からの会議で各部門の責任者が揃う。
関係を持った永田課長と一ノ瀬さん。
そして、社長とその隣に座る秘書の私。
他にも数名居るが秘密の関係だから漏れることはなくスムーズに絡めてる。




今は社長に仕える秘書としてたっぷり2人には仕事をしながら悶々とさせている時間だ。
社長の目を盗んで2人と目を合わせるのは至難の業。
迂闊にすると後で社長のお仕置きが待っているから。




素っ気ない態度してごめんなさい。
微笑みもしない私を目に焼き付けておいてね。
2人きりになれたらその仮面剥がしてたっぷり混じり合いましょう。




バレては困るので合図を決めました。
会議の最後、ピアスを触れば今日会えるという意味です。
断られたことはありません。
むしろ待ってると思います。



今夜は永田課長と会う約束を誰にも知られずに交わしました。




一ノ瀬さんも気付くはずないでしょうね。
彼は自分が恋人だと自信があるから。




隣の社長には特に気を付けて配慮します。
彼の支配下で居なければなりません、ずっと。










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