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イキ狂う敏腕社長秘書
第10章 【溺れていく本能】





「びっくりした?美雨…」




えっ!?振り向かなくても声でわかってしまった。
何で…!?どうして此処に!?
ゆっくり離れた手に解放されて身体。
顔を上げた先にシーっと人差し指でジェスチャーする人影。




突然過ぎて驚きと嬉しさが溢れ出る。
そんな私をギュッと抱き締めてくれる腕にしがみついた。




「どうして…?」




「ごめん、来ちゃった……美雨が彼氏と旅行なんて聞いたら居ても立っても居られなくなった」




「え………だってマコさんお店は?」




「休みもらった……邪魔しに来てごめん」




「邪魔だなんて……っ」




再びシッ!と唇を人差し指で押してくる。




「来て……」と手を引かれ奥の部屋に連れて行かれた。
ていうか、マコさんの浴衣姿ヤバい。
誰にも見られたくない。
色気ダダ漏れしてる。




明里さんから聞いたんですね。
それで飛んで来たの…?
薄れかけていた想いにまた火が灯る。




凄い部屋………ホテルでいうスイートルームだろうか。




「何で1人?一緒に温泉行かなかったの?」




入ってすぐ抱き締められそう言われた。




「あぁ………寝ちゃって」




「ん?2人で旅行なのに?先に寝たの?」




「あっ……えっと……」




「まぁ、そのお陰で此処に連れ込む事が出来たわけだけど?」




真っ直ぐ見つめる瞳に動けなくなってそのままキスされた。
背中に回った手はお尻に回って更に密着し、すでに固くなってるペニスに身体がビクン…と反応する。




「あっ……ダメです」




「もうしたの?彼氏と」




いつも直球過ぎて私だけがアタフタ。
顔に出ちゃうからすぐにバレて困り果てる。




「そっか、すっかり搾り取られてお寝んねって訳だ?」




上に羽織っていた半天を脱がされ、帯の下に手が忍び込んでくる。




「あっ……ダメです、せめてシャワー浴びさせて」




「何で?彼氏に舐められた後だから?」




挑発してくる瞳………頬を包んで開き直る。




「そうです、汚いから綺麗にしたいの…!」




「じゃ、おいで……綺麗にしてあげる」




「え………?」











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