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夏の終わりに
第12章 告白 ①
腕の中で千里が小さく頷いたのが分かった。
ほっとして抱きしめる力を少し緩め、耳に、頬に、何度もキスをする。
千里が恥ずかしそうに顔を埋め隠してしまうと、頭の天辺にも唇を押しあてた。

腕の中で千里が震えている。
浩人自身も震えていた。
飢餓感に堪えるあまり気がおかしくなってしまったのか意識が朦朧として、自分の荒い呼吸と、全身に伝わる千里の感触以外何も分からない。

切なくて、息苦しくて、空気を求めるように唇を重ねた。


ちぃ……

こんなにも……

こんなにも触れ合っているのに、足りない。満たされない。

守りたいのに、誰よりも大切にしたいのに、
壊してしまいたい、穢したい。その想いが強くて狂いそうになる。


……俺も戻りたいよ。

こんな醜い感情を知る前に
あの日よりも前の二人に


空を彩る花火に掻き消されながら、浩人は唸り声をあげた。
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