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夏の終わりに
第21章 繋がる想い ①
艶を帯びて輝く瞳が、真っ直ぐに浩人を見据えている。

―――好き

繰り返される言葉と、浩人を攻めるように寄せられる激しい思慕が、心を蕩けさせるほど狂おしく突き刺さる。


千里を女だと意識した瞬間からずっと、妄想の中で彼女のしなやかな肢体を犯し続けてきた。
堪え切れずに手を出してしまった四年前の行為がその後の戒めとなることはなく、最後までできなかったことで尚更、情欲が抑圧を突き破り発狂してしまいそうだった。


好きだと言ってもらえる資格など、とっくの昔に失ってしまっている。
それでも、千里の言葉に満たされていく想いを止めることができない。

愛おしさが胸を突き上げてきて、浩人は再び唇を重ねた。

突き挿して縛りつけなくても、千里は逃げないかもしれない。
それでも千里の中に入りたい。

隙間なく体を重ね、千里に包まれて、溶け合ってひとつになりたかった。
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