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パーキングラブ
第6章 恋人を越えて
「あの〜レイラ部長…」
「晃樹…レイラでいいわよ」

レイラは笑顔だった。
俺たちはベッドの上でビールを飲んでいた。

「レイラ…さっき中でよかったんですか…」
「あら、気にしてくれてたの嬉しい。お薬飲んでるから大丈夫よ」
「それならいいですけど…」
「久しぶりに素敵なSEXだったわ。ありがとう晃樹」
「そんな、改まって…やめて下さいよ。俺も素敵な思いをさせて頂きましたから」
「実はね…」

レイラは急に真面目な顔で語り出した。

「私が将来社長になるって噂が流れてから、色々とあって」

その顔はいつもの部長の顔ではなく、普通の女として語っている様だった。

「私が社長になる事を良く思わない者、私をモノにして、自分が権力を握ろうとする者とかね」
「色んな事があるんですね。俺には良く分からないけど、もし俺にできる事があれば、何でも言って下さい」
「いいこと言うね!ありがと。もう十分助かってるわ。いつも大好きな車の話ができるし、
素敵なSEXもしてもらったしね!」

レイラは笑顔で晃樹に抱きついてきた。

「そんな事で良ければ、いつでも言ってください」
 
それ以降大黒Pのミーティングはできず、社内でもレイラとはフロアーが違うため、会う事は無かった。時々夜遅くに携帯でマスタングの修理状況や車話の会話を楽しむ程度だった。

「晃樹、今どこ?」
「大黒パーキングです」
「良かった、ちょっとお願いしていい」
「いいですよ。何ですか?」
「愛宕で私をピックして、修理工場まで頼める?」
「出来上がったんですね。いいですよ。アドレス送ってください」
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