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秘蜜
第6章 涙



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「・・・はあ」

お兄ちゃんのせいで、授業に集中できなかった。


「零夏~一緒に帰ろう♪」
「あ、優衣ちゃん・・ごめんね、今日はちょっと・・・」
「えー?!何か用事でもあんの?」
「・・うん。・・・ごめんね」


私はカバンを持って、教室を飛び出した。



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「優衣ちゃんに、ひどいことしちゃったな・・」

夕暮れの商店街を、一人でトボトボ歩く。
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