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はじめてのひと。
第5章 確かめ合う想い
部屋に戻った後も暫くは今日の事を思い出していた。


メールを知らせる着信音が鳴った。


千紘くんからだ。

今日はありがとうございました!楽しかったです。また遊びましょう(^^)

こちらこそありがとう(^^)私も楽しかったです!いい運動になったしね笑
また遊ぼう!


送信し終えると、近くにあるクッションに倒れこむ。
会ったばっかりだけど…また会いたい…千紘くんのことをもっと知りたくなる。
….このままいけば、好きになっちゃうのかな?いや、にしても早すぎない?暴走しちゃってんのかな?舞い上がって勘違いしてるだけ?

いくら考えても自分では答えがわからない。
でも、ひとつ言えることは千紘くんといるとこんなに幸せな気持ちになるってこと。



あれからもほぼ毎日メールはしていたけど、なかなか自分から次の約束を取り付けることが出来ずにいた。


大学はもうすぐ、夏休み…長い休みは嬉しいけれど、彼は実家に帰るらしいから暫くは会えなくなるな…ま、私も帰るんだけど…

そんなことを思いながらぼぅっと携帯電話を眺めていると



まさか、彼からのメールが来た。

ー明日、会えませんか?ー


ドキッとした。


ー大丈夫だよ。どこにする?ー


ーじゃあ、家でもいいですか?ー


ーわかった。授業午前中だけだから午後からでもいい?ー

ーいつでも大丈夫です(^^)ー



まさかまさか、彼からのお誘いがあるなんて…!

う〜、うれし〜い!

思わず側に転がっていたクッションに抱きつく。

でも自分の気持ちがわからないままで大丈夫なんだろうか?普通に出来るかな?…それとも千紘くんに会えば、この気持ちが恋かそうじゃないかわかる…?

今日も寝不足決定かも…あぁ、お肌に悪い…



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